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大学院合格の報告

 以前、大学院受験について相談に来た学生が、第一希望に合格したと笑顔で報告してくれた。僕の出身大学である。失礼ながら、まさか合格するとは思っていなかったので、僕も大いに喜んだ。わざわざ伝えに来てくれたことに対しても。中学受験から大学受験までいつも失敗し親不孝だったが、今回は遠いながら、父親の母校でもあり、お父さんも全面協力。そしてご両親は大喜びとのこと。最終学歴となる大学院でなんとかやってくれたと。そのお父さんは、僕よりやや年配だと思うが、物理学科か天文学科か、とにかく理学部物理系の出身らしい。彼女は医学系研究科の修士課程に進む。
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産科医大学院生

 博士号を取得して研究所を去る3人の大学院生たちの送別会に参加した。うち一人は4年前の4月1日に一緒に加わった仲間のうちの一人で、最初はここで机を並べ、また常念岳を眺めながら育った同郷の女性である。4年間のうちに結婚し、出産もして、研究、仕事に加えて子育て真っ最中である。3人とも勤務経験豊富な産科医で、大学院生とはいえ、決して若いわけではない。そんなわけで、そこらの理学部や工学部の大学院生とはかなり様子が違う。年齢、社会経験だけではない。チームワークが必要とされる産科医ならではのものがあるらしい。みんな臨床に戻るようだが、研究も続けたいとのこと。時間的に難しいと思うが、テーマやデータには恵まれたものがあると思う。医師としてのキャリアを犠牲にしてまで数年間にわたって研究をしたのだから、ぜひ今後の人生に活かしてもらえたらと思う。

ようやく博士号

 学生からFacebookで連絡があり、ようやく博士号がもらえそうになったと。遠慮なく遊びにおいでと返答すると、彼女は遠いところわざわざやって来て、久しぶりに話が弾んだ。思い返してみると、実は僕は学籍上は直接指導したことは無かったようだ。それでもこうやって来てくれれば嬉しいものである。先生に向かってFacebookの友達申請をするなど、勇気あるなこいつと思っていたが、親身になって相談に乗ってやったゆえに慕ってくれていたのだろうと勝手に思っている。かつてはそんなことで博士号なんて取れるかなんて一方的に思っていたが、通常の倍の6年間となる後期課程、彼女なりに頑張ったようで、以前よりはだいぶ成長したことも感じさせられた。今時、こういう発言は慎むべきだろうが女性なのにということもあった。今は不満足ながらがん研で働いているようで、4月からはポスドク希望だと言う。将来どうするかは定かではないようだが、頑張って研究者としての就職活動を始めねば。

就職した学生の訪問

 この4月に博士号を取得せずに就職した学生、いや学生ではなくもう社会人である、が、久々に研究所にやって来た。どうしているか、彼の頼りなさげなところから、みんな心配していたのだが、それはどうも杞憂だったようで、すこぶる元気だった。しかも仕事に打ち込んで溌溂(はつらつ)とした毎日を送っているようだ。大学院生の時の研究テーマとは直接関係のない内容だが、自分に合った仕事を見つけられたようで何よりである。とはいえ、働き始めてまだ半年も経っていない。僕の場合、サラリーマン生活はどのくらいしてから絶望へと向かい始めたか。もはやはっきりとは覚えていない。彼には焦らず、じっくり着実に、たっぷり時間をかけて一人前になってもらいたいと思う。

済生学舎の講義と今の大学の講義

 新聞を眺めていたら、全面を使った広告の中に済生学舎の文字が目に留まった。日本医科大学の広告だったが、この大学の前身が済生学舎だったようだ。済生学舎のことは『遠き落日』に詳しく書かれていて、何度も読んだので馴染み深い。帝大の若い先生などが自分の知識を整理するために済生学舎に来てアルバイトの講義をしていたというのが印象的である。当時の苦学生は、そんな一見劣悪とも思われる教育環境の中で必死に勉強して目的を達成し、日本という近代国家の礎となったのであろう。今の大学、特に僕が以前勤めていた大学での講義とはずいぶんと様子が違う。実はどっちが劣悪な教育環境なのか、学生たちが何を得て何を成し遂げたかを客観的に検討してみる必要がありそうだ。

物理化学者ではなくて分子生物学者

 学会会場の自分のポスターの前で手持ち無沙汰にしていると、一人の若い女性がかつかつと歩み寄って来た。見覚えのある顔だが誰だったか。向こうから名乗ってくれ、学生実験で物理化学を教えていた時の学生であることを思い出した。物理化学の先生かと思っていたらこんなところで発表している姿を見てびっくりしたと言うが、何年ぶりかにこうやって声をかけてくれ、教えた方としては嬉しい限りである。そう、僕は以前は物理化学を専攻していたけれども、今は分子生物学者として飯を食っているのだ。当時学部二年生だった彼女が修士号を取って来年は博士課程に進むと言うからこっちも驚かされた。生化学の研究室に入り覚悟を決めて頑張っているらしい。ちょっと分野外かもしれないが、僕の今回の発表を丁寧に説明してあげた。

医学部学士編入学を目指していた学生

 写真の整理をしていたら、数年前に担当していたゼミの飲み会での一枚を目にした。当時の四年生、三年生は特に問題がなければいずれも卒業しているはずで、今頃みんなは何をしているのだろう。社会に羽ばたいて行き、将来の活躍を夢見て頑張っているだろうか。そんな中に医学部への学士編入学を目指す男がいた。軽くメールを送ってみたら、すぐに丁重な返事が返ってきて、丹念に書き上げられた卒論まで添えられている。彼は「付け焼き刃」などという言葉を使っていたが、医学部への道は当初思い描いていたほど楽ではなかったようだ。しかしまだまだ諦めてはいない。それに未だ大学出たての二十代前半である。また古い写真を見返して、たまに教え子達にメールを送ってみようと思う。

大学院生を破門

 以前勤めていた大学から外研で来てくれていた大学院生を破門にした。滅多にいない極めて優秀な学生だったが、生命科学の研究室で一学生として研鑽を積むべき態度、いやそれ以前に、まともな大学を卒業した一人の大人としての行動に問題が多過ぎた。一つ一つ解決して行こうと二人で約束したのだが、けっきょく守れなかった。職場の周囲への迷惑もある。もはや外研先の指導者が面倒を見るようなものではないと大学院側の指導教員の先生に伝え、今後の関わりを辞退させてもらうことにした。セミナーには来ない、自分が担当の時でさえ何の連絡もせずにすっぽかす。週に一度の掃除にも顔を出さないし、昼過ぎに来たかと思えば、夕方早くに帰ってしまう。好きなところだけは頑張って卒業研究はなんとかまとめたが、自ら飛びつきてきたテーマなのに楽しんでいるようには見えない。僕が指導教員ならば卒業研究の単位などあげていない。卒論が筆頭著者で学術誌に掲載されてしまっているからこのままでは修士号が授与されてしまうことだろう。僕の意向は伝えてあるが、他の大学院生との公平な扱い、実際の指導教員としての立場もある。僕ならば学位など出さないが、外研ということもあって下手をしたら博士号まで授与されかねない。こういったケースは実は多いようで、学位の質や標準化を騒ぐ以前に議論すべきところがありそうな気がする。指導者として力のなさを思い知らされた一件ではあるが、学生に対する直接的な教育よりも自分の研究の方が大事であり、その態度こそが研究者を育てる上で重要だと信じているので、何度言い聞かせても付いて来れなかった学生はもはや見放すまで。外研ならば任せてもらいたかったが、週に一度のセミナーは、あの授業にもこの授業にも、あの学会に行ってと、二方向から言われ、僕の方でやりにくかっただけでなく、学生の方もたいへんだったことだろう。彼女は身体的、精神的な問題も抱えている。そろそろ3週間になるが、元気にしているだろうか。研究なんて人生に比べれば全く小さいことだが、そんなことに囚われず、いっそのこと大学院をやめる覚悟で少しばかり後戻りでもして、独立自尊、社会貢献できる女性に成長してもらいたいと願っている。焦ることはない。まだまだ若いんだから。

学生に叱責のメール

 以前にみんなの前で叱りつけたことがあるのだが、またその学生が甘ったれたメッセージをテキストチャットで送ってきたので、おととい、叱責のメールを送りつけてやった。彼女の行動を見ていると、口では頑張ると言っているものの舌先三寸で全く行動が伴っておらず、研究することが楽しいということが分かっていないのだろうと思う。あんなにいい環境があるというのに、もったいないことである。もちろん、研究が楽しいか楽しくないかは人それぞれであり、楽しいことだけが研究することの動機になっていない人もいるようだが、僕は楽しくなければこんな仕事はしない。しっかりやってくれないなら、僕だけでなく、周りのみんなに迷惑がかかるのでやめてもらわねばならない。幸い僕は大学の教員ではないので、彼女の学籍やら学位やらにはそれほど責任がない。こんな状況では中途半端な人生になるから、大学院をやめた方が彼女のためにもいいと思うが、やめなさいと言ったからといってはいとは答えないだろう。明日、いかに他人に迷惑をかけているかを自覚させた上でまた叱りつけてやる予定だが、十分反省した上で続けたいというならなんらかの形で励ましてもやらないといけない。

研究室に来ない学生の卒論の提出

 先日、とある研究室を尋ねると、先生は電話中だった。そこで待っているように言われ、おとなしくしていたが、嫌でも話している内容が耳に入る。ある私立大学から外研でここに卒業研究をやりに来ていた4年生の件で、なんと彼の母親と話しているようだった。最初は熱心に勉強し、自ら調べ、自ら実験計画を立ててすごい奴だなと思っていたのだが、聞くところによると、そのうちに夜しか研究室に来なくなり、けっきょくは全く顔を出さなくなってしまったらしい。電話の内容は、こちらで卒業論文は用意したのでもう提出できる状態にあるが、こっちから提出していいかどうか本人の同意をもらいたいとのこと。お母さんに、息子と連絡を取ってこちらに何らかの意思を伝えてもらえるようお願いしていたわけだ。さすがに本人の意志を無視して卒論を勝手に出してしまうというところまではやれないようだ。日本の大学生の実態なんてこんなものかもしれない。先生は慣れているのか、最初からあまり動揺しておらず、常に冷静に客観的に彼のことを見ていた。外研で直接の指導教員ではないので責任はそれほど重くない。卒業研究がどうであれ、こっちはこっちで国から予算をもらって仕事をしているのだから研究が進まなければ困るし、別な国立大学の大学院の先生に頭を下げて来年度からの学籍も確保しているなど、大人の事情もある。せっかく決まった就職や進学が取り消されては大学の実績としての問題も起こるのかもしれない。大学卒業という履歴だけなら紙っぺら一枚の価値もない。

学生の初質問

 研究部のセミナーの前、学生に「質問を1つするように」と言っておいたら、あまり期待していなかったのだがちゃんと質問していたので驚いた。それも興味深い、意味のある初質問だった。僕の言うことも、セミナーの発表もちゃんと聞いていたか。一言だが言っておいた価値があった。

学生からの手土産

 以前勤めていた大学の大学院生が、前々から僕の職場に遊びに来たいと言っていたのだが、先日ようやく実現した。忙しい仕事が中断されてしまうものの、再会は楽しいものである。頑張ってなんとかなっている子も、頑張らずにどうにもなっていない子もいるのだが、とりあえず元気なようでなりより。念のため来る前に手土産は不要と連絡したのだが、かえってその連絡が良くなかったのか、気を使わせてしまった。彼女たち、メールの文面だけでは僕の真意を読み取ってくれなかったようだ。

大学院のクラスの雰囲気

 今年も国立大学の大学院で1回限りの非常勤講師。今回は1限だけでよかったし、前年度までの準備の蓄積もあったので思ったよりも楽だった。でも、講義は英語で。日本人を見ながらたらたらと話していると馬鹿らしく思えてやる気がなくなってしまうので、留学生と思われる学生に遠くから語りかけるように話すのがこつである。今年のクラスは、講義中にも講義後にも質問する学生が多かった。なんかそんな雰囲気ができあがっていた。そういうクラスとそうでないクラスの差は大きいに違いない。一期一会の縁であろうが、日本でしっかり勉強し、祖国で活躍して欲しい。

学生を叱責

 学生の研究態度はともかくとしても、研究部内での20歳を過ぎた大人としての対応には常々疑問を抱きつつ、彼女の自主性を尊重して様子を見ていたが、ひょっとしたら何も分かっていないのではないかと急に腹が立ってきて、今日、セミナーと研究部の掃除をさぼったことをとっかかりに、周りのみんなにも聞こえるような状況で厳しく叱責してやった。同じことでも重要ならば何度も繰り返して事例を挙げて問題点を明確にし、時間をかけ、僕の考えをぶつけてやった。彼女は反論することもなく、涙を流してじっとしていた。これをいい機会に、変ってくれるか否か。

学生の英文要旨

 学会の演題登録で、最近は英語の要旨を書かなければいけない。自分のだけだったら別に大したことはないのだが、学生の分も見なければならないのでたいへんである。いっそのこと僕がゼロから書き上げた方が楽かとも思うが、それでは教育上良くないであろう。2人の学生に書かせてみたら、意外にまともな英文だった。わずかばかりだが論文に目を通してきんただろうし、2人とも去年の僕の科学英語の講義を受けてくれたのだが、少しはためになったか。とにかく、予期していたほどの苦労なく英文要旨はできあがった。

大学三年生の外研

 以前勤めていた大学で、僕の研究を勉強してもらってその内容を学会発表をした学生がいる。当時一年生だったが、今は三年生になっている。彼女がまた少し、僕のところで研究したいということで、今日から研究室にやって来た。とりあえず今年度いっぱい週に一日、これまでは被囊類のことをやっていたが今度は霊長類を対象にいろいろと調べてもらう。論文として発表できるような結果を出してくれれば嬉しいのだが。

データの並び換え

 隣の大学院生のために書いてあげたスクリプト、数時間で終わると思ったのに、1日経っても終わらない。2日経っても終わらない。調べてみたら半分も進んでいない。これは週末もかけてずっと実行かと思ったが、なんかおかしい。そう簡単に原因は分からなかったのだがようやく判明した事実は、彼女が入力をソートしていなかっただけのこと。あれだけデータを並び換えてから実行するように伝えてあったのに。大きなファイルが24あって、一つ一つディスクから読み込んでメモリに書き込み処理をして行けばいいのだが、ソートしなかったために何十万回もその大きなファイルを開いたり閉じたり開いたり閉じたりを繰り返す処理を続けていた。ソートの重要性、ディスクからの読み込みがいかに時間がかかるか、良く分かってくれたことと思う。再実行してみたら、ソートは数秒、スクリプトの実行は数分だった。

ゼミの学生と飲み会

 学部4年生と3年生対象のゼミが終了し、成績も付け終えた。前期はそこそこの人数が集まっていたが、後期は卒業論文の提出を単位取得の条件としたので、いきなり参加人数が減ってしまった。ゼミの単位が卒業の要件になっていないので、他の授業で単位が取れていればわざわざここで卒論など書く必要はないのだろう。せっかく名の知れた私立大学に入って4年間勉強してきたのだから、最後は頑張って卒論ぐらい書けばよいものを。大半の学生は卒業して就職。これでみんなともお別れになってしまうが、一部の学生が飲み会を企画してくれた。初めての飲み会がお互いみんなの送別会である。集まってくれたのは僕を含めて6人だけだったが、嬉しいことである。ゼミの担当は今年度限り。僕のことを、また僕が教えたことを覚えてくれているかどうかわからないが、彼らと巡り会えたことに感謝し、彼らの社会での活躍を楽しみに集合写真を撮って解散した。

卒業したいので単位を

 後期の試験の採点をしていると最後にこんなことを書いている学生がいた。「半年間ありがとうございました。自分の生物の知識をはるかに越えた授業のレベルに毎回ついていくのが大変でした。基礎がない分、理解するのはなかなか難しかったですが、多少できたところもあり、楽しかったです。ありがとうございました! テストのできはひどいですが、卒業したいので単位下さい。」しょうがないなあと思いつつ、全員の採点を終えて集計してみると、この学生の点数は他の学生と比べると極端に低い。前回提出してもらった演習には「しっかり勉強してのぞみたいと思います」なんて書いてあったが、どう見ても勉強した形跡はない。試験の結果だけで単位を出すのは不可能だ。以上のことを親切にもメールで連絡し、対応を考えようかと思ったが、返信はなかった。こいつ、こんなことを書きながらけっきょく単位は足りて卒業できるんだろう。筆記試験は100点満点で16点、授業は2回休んだだけでレポート提出もあったが、生命科学2の最終的な評価は55点でFとした。

無病息災あっての非常勤講師

 前に所属していた大学では、他の大学で非常勤講師等をして給料をもらっても、裁量労働制であったため特に問題は発生しなかった。しかしここでは両方から給料をもらってはいけないとのことで年休を取らなければなない。国立大学法人の事務は杓子定規であったが、こっちの独立行政法人の事務はそれ以上である。今年度は3つの大学の非常勤講師を務めていて、時間ごとになんとか限りある年休をやりくりしてもらっていたのだが、インフルエンザにでもかかろうものならアウトという状態だった。いつの間にか年が明け、1月も終わろうとしている。年休は新年度からではなく新年からまたもらえるはずなので何とかなっていたことに気付いた。無病息災ほどありがたいことはない。

出生前診断に対する意見

 妊婦の血液を使った新しい出生前診断が話題になったが、このことを生命科学の筆記試験で問うてみたら、何をどのように調べるのかほとんどの学生が理解していなかった。ついでにダウン症等の出生前診断について自分の意見を述べさせたら、ほとんどが中絶までをも容認する立場でちょっと驚かされた。それはそれで良しとして点数を与えるが、彼ら、彼女たちはどれだけの判断材料を持ってそう考えているのか。数行程度の回答からでは良く分からなかった。

LibreOfficeでプレゼン

 最近はゼミで、頻繁にプレゼンテーションをやらせている。私立大学の学生はそこそこ金を持っているのかとも思ってしまうが、決してそんなことはなく、パソコンは持っていてもMicrosoft Officeを持っていないなど当たり前。もちろんそんなソフトウェアは持っていなくていいし買う必要もない。LibreOfficeでじゅうぶんである。そう伝えると、多くがLibreOfficeをダウンロードしてプレゼンテーションファイルを作成し、プレゼンをしてくれる。嬉しいことである。今日は一人がクローン人間のことを話していて、自分の将来を知らずにいる権利というものを紹介してくれた。そんな権利があったのか。興味深い。
Jan16_2013

非常勤講師で年休消化

 年休、つまり年次有給休暇は、普通に健康状態を保って働いていればかなり溜まるものである。子育てがたいへんでも今ではありがたいことに看護休暇があり使わずに済む。年休は翌年まで繰り越せても、それ以上は無理なのでせめて一部でも消化することも重要だろう。国立大学法人間の異動では溜まっていた年休をそのままごっそり移すことができた。実際にはその分は消化するに至らなかったのでけっきょくは無意味であったが。さて、そこから厚生労働省所管の独立行政法人には移せるのか移せないのかはっきりしないが、昨年はとにかくそんな手続きはしなかった。ここでは有給で大学の非常勤講師をすると、給料の二重取りは許されないということで、重なる時間帯は年休を取らねばならなくなる。3つの大学でせっせと稼いでいたので、溜まるどころか初年度の年休はなんとかやりくりして使い切ってしまい、危険な状態であった。年が変わり、年休は増えたはずで、ほっとしているところである。

メンデルの法則を教授

 メンデルの法則は確か中3の時、地脇から習った。中1の時、梶原の生物は全く僕の興味をそそるものではなかったのでこの遺伝の法則を理解した時の驚きはそうとうなものであった。科学者になろうと初めて決意したのは中3の時で、その時はまさか遺伝学の分野に進むなど思いもしなかったが、今こうして大学の教壇に立ち、今日はメンデルの法則の講義をした。最後に、花が紫色でさやが黄色、また花が黄色でさやが緑色の純系エンドウマメを交配した時にF2の形質がどのような割合で現れるかについて問題を出し、Punnett squareを描かせる。かなり丁寧に説明したので、一人を除きほぼ全員がそれらしい答えを出していた。が、まだ講義室に一人残っている。どうも理解していないらしい。再度説明してやるとようやく分かってくれた。根性のある学生もいたものだ。

みんなの手本となるような発表

 今日のセミナーでの論文紹介では、研究部長から、大学院生をはじめとするみんなの手本となるような発表してくれと頼まれていた。これはかなりのプレッシャーである。内容はともかく、少なくとも形式だけは、つまり必要事項は漏らさず話の流れを作ってまとめてみた。いい発表になったか否かは疑問だが、最後に研究部長が僕の発表を例に、こういった形式でと説明を加えていたので、最低限の希望には応えられていたようだ。

学部3年生の研究室配属争い

 大学3年生の研究室配属決定の時期が迫ってきた。週1回指導している3年生から理学部生物学科の様子を聞くと、人気研究室では女子学生間の壮絶な争いが起こっているらしい。幸い、彼女の希望研究室は他にライバルはいないようでまるで他人事なのだが。僕自身、4年生の時に希望通りに配属された研究室でやっていたこととはけっきょく全く違う道に進むことになったが、最初の研究室での経験がその後の人生に与える影響は多大であろう。講義などで親しくなった学生もいる学年。誰しもが納得する形で配属先が決まればいいのだが。

生命科学の動画

 生命科学の講義は”Essential Cell Biology”という教科書に基づいて行っているが、付属のDVDには教科書内の図がプレゼンテーション用のファイルとしてまとめられているのでとても便利である。それに加え、動画も多く含まれているので、可能な限り学生達に見せるようにしている。例えば今日はアポトーシスで細胞が死ぬところ。動画があると分かりやすいというコメントもあり、生命科学、さらには生命科学研究を支える技術の進歩を感じる。その動画がテレビ番組のように込み入って長く構成されていると見るのに飽きてしまうが、数十秒の動画で、おもしろければ何度でも繰り返して見ることができるからまたそれがいいのかもしれない。

消滅する光子

 分子を励起した光子はどうなるのか。当然消えるものと思っていたが、物理学科の学生の宇宙マイクロ波背景放射のプレゼンを聴いていたら、余ったエネルギーを持った波長の長い光に変換されると考える方が自然かと思うようになった。彼女に調べてブログに書き込んでと冗談半分に頼んでおいたら、専門の先生に聴いてくれたようで、詳細なことは不明だが結論だけは分かった。光子はやはり消滅するらしい。驚いたことに、光子の持つエネルギーが励起エネルギーに満たなくても、分子の振動エネルギーなどをもらって励起されるらしい。これは知らなかった。熱力学第二法則に反するように思われるが、分子の世界ではこんなことが起っているのだろうし、光合成でも然り、そして地球上の多くの生命が育まれてきたのだろう。とにかくボランティアの学生に作ってもらったブログがこんなにも役に立つとは思っていなかった。

酸化的リン酸化の理解

 去年定年退職された老教授から「講義は自分が最近勉強した知識の整理のためにやればいい」と言われた。確かにその通りである。もう何年も何年も同じことを教えるような高校の教師とは違い、大学の教員は高等教育機関に勤務する。そんなことをやっていれば全くの時間のむだだし、長期的にはやる気のある学生のためにもならない。今日は講義で酸化的リン酸化を教えねばならなかった。生命活動において極めて重要なプロセスである。大学生の頃に習ったはずだが、大学院入試では避けて通ったし、以後、触れる機会もなかったので、今となっては何も理解していなかったが、酸化的とリン酸化の言葉の意味から理解し直すいい機会となった。どのくらいの学生が分かってくれたかは不明だが、細胞の中では常にそんなことが起こっていてエネルギーが作り出されていたのかと驚いてくれればそれでいい。

学生のプレゼンに英語で質問

 科学英語の講義はいよいよ3回目で今日から学生のプレゼンテーションが始まった。担当は生物学科3年生の2人。両方とも生物学の話題なので僕にとっては分かり易い。プレゼンの後は、みんなでディスカッション。学生から次々と質問やコメントが出ればいいのだが、なかなかそうもいかないので僕が何かしゃべらないといけない。なんか久しぶりに英語を話したような気がする。学生を諭すだけでなく、自分も普段から練習しておかなければ。
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Author:Glires
生物学者の端くれ

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