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尊仏山荘泊

 毎日が猛暑日のこの週の金曜日、仕事を休み、息子と二人で丹沢へ行くことにした。たまには保育園を休んでどこかに遊びに行きたいと、明確な夏休みのない保育園児の切実な訴えがあった。テントで寝たいなどと言っていたが、まずは山小屋だろう。塔ノ岳に一泊する計画を立てた。今日は登るだけなのでゆっくりとした出発で、渋沢駅に着いたのが昼前である。大倉行きのバスの出発時刻を調べ、大慌てで昼食を取った。大倉に来たのは何回目になるだろう。最初は高1の時で、テント泊だった。あの時も暑く、翌朝、花立まで登って下山したことは強烈な印象として残っている。5年前に娘と甥を連れて大倉尾根を登ったのが直近のことで、あの時は塔ノ岳を越えて丹沢山、蛭ヶ岳まで強行した。それに比べれば塔ノ岳の一つくらい、なんとかなるだろう。出発は12時23分。雲が多いとはいえ晴れており、とにかく暑いので、無理せずゆっくり登る。息子にはいっさい荷物は持たせないことにした。国定公園境から林の中に入って行く。バカ尾根と呼ばれるこの大倉尾根に対しては、木陰がなく背に直射日光を浴びて中程度の傾斜を延々と歩くイメージだったのだが、意外と樹木が多くて助かった。上りばかりで下りはほとんどない。ある程度の間隔で番号が付けられていてどれだけ登ったのかのいい目安になるのだが、頂上までいくつあるのか分からない。降ってくる登山者に聞いてみても、40くらいだったかとどれも曖昧な返事だった。そして今頃登るのかと妙な顔をされるが、僕らは小屋泊まりである。息子は2リットルのアクエリアス、僕は1.5リットルのポカリスエットのペットボトルを持って来ていて、奇数番号で休んで飲むというルールを作ってとにかく登る。休んでは飲み、休んでは飲みを繰り返す。白桃やミカンのシロップ漬けもありがたかった。あちこちに黒い大きなチョウが飛んでいた。街では見ない大きなチョウだ。後で調べてみるとクロアゲハというチョウだったらしいことがわかった。2時、3時となるが先は長そうだ。小屋泊まりとはいえそんなにゆっくりもしていられない。花立に着いたのが4時半で、そこに置かれていた温度計を見ると24度だった。少しは涼しくなってきたか。もうちょっと登ると金冷シで稜線に出る。ここの大倉尾根番号が43であった。山頂は近い。気温が下がってガスが出てきた。そんな中を頑張って歩く。飽きてきた息子にはオオバコを探させ、花穂を引っ張り合う遊びを教えてやった。オオバコが生えているということは小屋が近い証拠である。そして登頂は5時27分。5時間もかかった。しかし息子もよく歩いてくれた。奴の全体液はアクエリアスで置き換わり、僕の方も服だけでなくザックまでびっしょりになった。予約していた尊仏山荘に入ると、今夜の宿泊客は僕ら2人だけということだった。今回、小屋の食事も体験させてやろうと思っていたのだが、息子の嫌いなカレーライスだったので、カップラーメンを持って来た。僕はインスタントラーメンは食べても、お湯を入れるだけのカップラーメンは最近はほとんど食べず、息子も選んだカップヌードルは初めてだったらしいが、あまりの旨さに狂喜していた。苦労して登った故に味わえる味だろう。僕としては食器類が汚れないことがありがたかった。食後、ブヨの飛ぶ山頂に出てみた。夕焼けの空に丹沢山、蛭ヶ岳、そして遠くに富士山も見えたが、雲が多い。眼下の夜景が見えなくはなかったが自宅方面は見えなかった。冬だったら毎日のようにこの塔ノ岳を見ることができるのだが。というわけで、塔ノ岳は僕らにとっていわば故郷の山なのである。その頂きに立ち、戦前から一日も休むことなく営業し続けているという山小屋で息子と一夜を過ごした。
Aug07_2015
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