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舟を編む

 三浦しをんなる小説家の作品を読んでおこうと前々から思っていたのだが、この年末に『舟を編む』を読んでみた。辞書を作る話で、僕が好きになりそうだと友人が紹介してくれた。後で知ったことだが、彼女は映画を見ただけで小説は読んでなかったらしい。なんだよそれといった感じである。僕がこれまで読んだ本とはかなり趣が異なり、迫力に欠ける。率直に言えば平凡で、つまらないなと思いながらも淡々と読み続けた。恋文を書いて渡して返事を待つ辺りは、通勤電車の中でにやけながら読んだ。しかし、読み終わってみると、実は迫力のある内容であることに気付かされた。一言で言えば仕事に対する情熱だろう。執筆時、著者は35歳程度だったと思われる。せめてこのぐらいの人生経験がなければあの仕事への思いは書けない。本屋大賞第一位も頷ける作品である。特に映画を見たいとは思わないが、小説との違いが気になるので、いずれテレビで放送される時には見逃さずに見てみたいと思う。
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