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日本人の起源

 図書館で崎谷満『新日本人の起源—神話からDNA科学へ』というおもしろそうな本を見つけたので、借りて読んでみたのだがなんか楽しくない本だった。読者として研究者を想定して書いているのか、あるいは一般人なのか判然としない。科学的根拠を示すべきほとんどが自身のこれまでの出版物への参照になっているだけで、信憑性を疑ってしまう。日本人は世界的に見ても多様性が高いとDNAだけでなく、文化、言語の多様性にまで渡って詳細に述べられており、その博識ぶりがさらに怪しい。著者の専門分野がはっきりしないのだ。けっきょく全部読む気になれなかったが、得られた情報はあったので自分なりに大雑把にまとめてみた。現生人類誕生は約20万年前に東アフリカで誕生し、一部の集団が約7年前に当時陸続きだったアラビア半島経由で中央アジア方面に移動した。これが出アフリカである。そこから主に3つのルートに別れ、グループを形成するに至るが、インド、東南アジア方面への南ルートが約6万年前、シベリア方面への北ルートが5万円前、ヨーロッパ方面への西ルートが4万年前。日本人はその北ルートの集団に由来し、ネアンデルタール人が絶滅した約3万年前から当時陸続きだった現在の日本列島へと移住して来た。ついでながら今日の自分の学会発表でこの点にも触れてみた。それはいいとして、従来から言われていた縄文人、弥生人の二重構造モデルはDNA配列解析から完全に否定されていると執念深く繰り返される。まあ、この主張がこの本で一般読者に最も訴えたかった点であると思われるのだが。
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