スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

潮騒

 短めの面白い小説でもないかなと図書館の中をぶらついていたら、三島由紀夫の『潮騒』が目に留まった。この薄さならいいかもしれない。三島作品は未だ読んだことがなかったし、確か『潮騒』は代表作の一つである。文庫本200ページほどですぐに読み終わるかと思ったが、貸出し期間の延長をして4週間目いっぱいかけて読み終えた。1日に7ページか8ページの相変わらずのスローペース。内容を全く知らなかっのだが、とても素直な青春の恋物語である。この年になってこんな本を読むと、何とも言えない気分になるが、初めから終わりまで、全体を通してけっこう楽しめた。はらはらさせられたのは安夫が待ち伏せをした第九章ぐらいなもので、安心して読むことができる。文章もそして表現も、独特の美しさがある。発表されたのは三島が29歳の時。解説を読むと全作品の中でも特異で孤立している一冊らしいのだが、執筆に対する態度と方法は共通しているとのこと。発表された15年後、今の僕と同じような年で割腹自殺するわけだが、三島由紀夫と言えばこの印象があまりにも強烈である。そんなことを微塵も感じさせない心地よい小説だった。歌島のモデルとなったのは志摩半島と渥美半島に挟まれた神島という小さな島だという。機会があったらぜひ訪れてみたい。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

Glires

Author:Glires
生物学者の端くれ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

天気予報

-天気予報コム- -FC2-
アクセスカウンター
水槽
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。